全集や百科事典

古本には、「高いほうに流れる」という性質があります。 全集や百科事典のような「揃い物」は、1960年代後半から80年代前半にはたいへん人気が高いものでよく売れました。応接間の壁を占める全集類には、その家の主人がいかに知的で文化を大切にする人物であるかを示す役割がありました。だから、その当時セールスマンから、同僚と競って歴史や美術の全集を買い求めたのです。子どものために、英語の百科事典や 毎月送られてくる絵本のシリーズなどを契約していました。 新聞社などが限定と銘打って刊行した「豪華本」も同様で、巨大な本もあります。こうした本は所有することにこそ意味があり、どの家でも、実際にページがめくられ ることはほとんどなかった様に思います。

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