新古書店の今後

新古書店は一般書の専門店です。大量に同じ本があることが前提になっています。大量出版時代は1970年代からおよそ20年間でした。この間に蓄積された同じ本が新古書店を誕生させたのです。しかし、それらは次第に減っていくことでしょう。ごく一部のベストセラーを除けば、当時人気のあった作家の本も数千部程度の発行部数しかないケースも珍しくありません。そろそろ大量出版時代を使い果たした新古書店が発見型総合古書店へとシフトする時代がやってくると考えられます。同じ本が市場にあふれたことは、新古書店に隆盛をもたらしましたが、機械的に値付けをされていたので、内容まで問われることはありませんでした。これからは、読みたくない本はたくさんあるけど、読みたい本はなかなか見つからないといった時代がやってきます。そういう本は発行部数が少ないので、一旦逃すとなかなか巡り会えません。それだけ、古本の選書眼が重要になってきます。本のキューレターとして古本屋が果たす役割はますます大きくなっていくことでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です