古本屋で働くと大変なこと

  1. けがで動けなくなった店員を、 台車に載せて病院まで運ぶ。
    「店員が倒れとる!」などと、お 客さまに発見されるともう最悪。ふだん愛用の台車で自分が搬送される のは、まさにはずかしい。 あんなに涙が流れるのは、けっして痛くて泣いているのではない
  2. 非常ベルについて。書店員は走るが、お客さまの 多くは平然と立ち読み を続けている。
    とくに大型ビル内の書店では、非常 ベルの誤作動はよくあること。とこ ろが、「いまいいところなんだけど」 的な迷惑顔、紙しかない書店の おそろしさをなめているお客さまが 多く、ホントの非常時が心配になる。
  3. 事務室でランチ中、仕切りの向こうから万引き犯の取り調べが聞こ えてくる。
    「何度目だつ」「もうしません」と いったやり取りをBGMに食べるラ ンチは、冷めた弁当がより寒々しく なることうけ合い。たまに、スキをみて逃げだす犯人がいたり、駆けつ けた親が庖長に逆ギレしたりと、 食事環境は劣悪だ。
  4. 閉店の音楽も終わり、ド アも半閉めなのに店員の目を盗んでスルリ と入店するお客さま。
    閉店時間だからといって、無理やり追い返しはしないが、「お探しの本 は?」とすぐさま声を掛けて店内の侵入を防ぐ。残業時間の発生を気 にする店長だけは、「レジはわたし がするので 00さんはあがって」 と露骨なアピールをすることも。
  5. ツッコミながら立ち 読みするおばちゃん。たいていのおばち ゃんは、女性誌の3 誌を一気読みするが、「美容院で読んだ」と言ってどれかを飛ばすこと もある。立ち読みを終える合図は、 「フゥ 」とつく大きなため息。そ して、基本は買わずに帰っていく。